物理講義室では、「クラドニ図形」をテーマにした発表がありました。
(画像の一部を加工しています。)
クラドニ図形とは、板をスピーカーで振動させたときにできる波を視覚化したものです。
アルミ板の下から振動スピーカを鳴らし、ホウ砂で模様を作ります。
振動数が多いほど、細かい模様ができ、またそれらはすべて線対称の模様だったそうです。
振動数によって先行研究とは違ったものができたことから、板の固有振動数に違いがあることからだと考えて、決まった形の板を用いることにしたところ、同じ周波数でも正方形と正三角形では違った形の模様が出てきました。
これは、振動の波が角から跳ね返っているからだと考えました。
そこで、板の角の角度を5度ずつ変えていく実験を行ったところ、模様が線対称ではなくなりました。
また、角度が小さくなるにつれて波の影響する範囲が大きくなりました。
今後は、図形の角度によってなぜ波の模様が変わるのかを調べるそうです。